徒然。

備忘録

剣劇三国志演技2回目

2024年4月9日(火)夜公演 2階席花道線上

 

全景も花道もスッポンも全部見えてよかった。

 

初回「俺の伯符」があまりにも強すぎて記憶を飛ばしたんだけど、「おやすみなさい、私の伯符」だった。確かシリアス引っ込んだなとは思ってたけど息を引き取った直後だった、二回目も涙止まった。

なんか断金ずっといちゃついてるから初回はずっと何を見せられて…?これはそういうあれではない…と言い聞かせてて若干入り込めなかったんだけど、二回目は距離感バグってるのわかってたのでちゃんと入り込めて号泣した。

あと席はある程度遠い方が入り込めるのかも。近すぎると顔が良いな…とか、表情に気を取られる気がする。表情は見えた方がいいけれど、近すぎると処理落ちするみたい。リトルバスケは近い方が入り込めたから、遠近より二回目とかストーリーわかってたからなのかもしれないけれど。どっちもかもしれない。

 

劉表の城に向かう孫策、虚ろな目をしていたように見えて、なんかもう、本当に正気を失っていたし、目にハイライトがない演技がうますぎる、梅津さん……俯いてたし見下ろす形だったからそう見えただけかもしれないけど……

父上に抱き締められて嬉しそうなのと、覚悟を決めたとかでもなくただなんか幽鬼のように舟を漕ぐ姿の落差がすごくてしんどかった。

 

最後の雪のシーン、小さい頃二人で遊んだ日もあんな感じだったんだろうな……と思えてボロボロに泣いた。真っ白い雪に鮮血が散るのしんどすぎた。

あとやっぱ狂気のときと正気のときとでちゃんと声色違うとこほんと好き。周瑜が怖いんだ、って言ってからだんだん声が正気に戻っていく気がしたんだよね気のせいかもしれないけど…

 

一部孫権の初陣、躊躇うように振り上げた剣を止めるの大好きなんだけど、その後うずくまった拍子に落ちてきて被っちゃったフードを太史慈が下ろしてあげるの、めちゃくちゃお兄ちゃんで大好きだった…………なんで太史慈は自分のこと嫌いなんだ?て言われたときは邪険にしてたのに、稽古つけて、自分のそばを離れるなって言って、最後一人ずつはけるときには孫権に一緒に行こ!て言われてちょっと微笑んで、太史慈最終的に孫権可愛がってるの見えてよかった、め~~~~ちゃ好きだった……孫策のことは兄上!だけど、太史慈のことはお兄ちゃん!な感じに懐いてて可愛いよ孫権太史慈との関係性がほぼない状態で「なんで自分のこと嫌いなの?」と見抜く孫権は人の心の機微に敏いのだろう。その優しさ思慮深さで、部下を束ね、部下に愛され、国を作っていくのだろう、と思わせるところが好きだったなあ。

 

剣劇楽しくて、二回見てもまだもう一回見たい!もっと見たい!とはなったものの、後に残らないというかなんかスッキリ終われるので感想として書きたいことが意外とないことに気付いた。ヘキに刺さって情緒がめちゃくちゃになる話の方が長文感想が書きたくなるみたい。当日のうちに伏せに二部の話とか書いて満足しちゃったから終わる。

剣劇三国志演技

2024年4月5日(金)初日!

1階1桁中央上手

 

お膳いただいて物販行ってギリギリに入場。流れている音楽がなんとなくケリナツスを彷彿とさせる。物語の語りが津田さんということもあり。

ケリナツスのときもそうだったし、キャッテリアもそうなのかなと思ったけど、ところどころモノローグというか語りがピンスポで入るのが末原さんの脚本演出っぽいなと思った。ストーリーテラーの役割なのかな?と思って見ている。

ステから舞台見るようになり刀ミュや歌劇伝と2.5中心に見てきたからかこういうモノローグにあまり慣れてなく、毎回一瞬現実に引き戻されてしまう。メタ視点というか、小説で言う神視点のような気がしているのだけど、なんとなく舞台だと急に放り出された気分になる。

今回は特に孫権の語りが多かったから、孫家を継いだ孫権が後に語った物語だったように思えた。そもそも「ものがたり」なわけだし、そういう見せ方もあるんだなあ、とは思うものの、初回はやっぱり慣れないんだよな…むしろあえてなのかな?あまり演劇のお約束に明るくないのでわからないけれど、モノローグで一旦区切るみたいな文化があったりするのだろうか…まあ演出のクセなのかもわからないし、台詞の感じはクセだろうなあと思ったけど…

 

二回目観劇までに纏まらなさそうだったのでとりあえずキャラごとに好きだったとこだけ。

 

孫策

最初は戦なんて…自分なんて父上には及びません…て感じだったのに、俺より強くなる!(はずだ!)って言われてびっくりしてでもじわ……と嬉しそうにもするのが緊張と驚き、それから父親に認められた喜びのグラデーションを綺麗に表していて、ほんとに細かい表情の演技大好きだなと思った。

将軍になってからはなんとなく様子がおかしい?と思いつつ、でも将軍として振る舞って成長してるなあ、と思っていたら幻覚見ていたのも、荒っぽくなってしまったのもしんどかったな…

返り血が落ちない、といいつつ服脱いでたから、あ~~PTSDだ…兵士がなるやつだ…生存者の罪悪感だ…と内心でめちゃくちゃ呻いた。こういうところが結構現代的で生々しくて重い…

正直、開始数分で現実に今戦争をしている国があるのに、と思ってしまって戦いのお話見るの思いの外しんどいかも、と怯んだ。劉表様が戦よりも畑、収穫って生活に寄り添う方だったのにめちゃくちゃ救われたけれど。

このシーンだったり、韓当が戦争を終わらせるために戦争をしているって言うところだったり(まあ正直ここについては詭弁だと思うけれど、兵士としてはそう思っていないとやってられないところもあるだろうな…)、随所に戦争反対のメッセージが織り込まれていて、その点は安心して見ていられた。ケリナツスで優しいお話を書く方だなと思ったのでその辺りは心配してなかったとはいえ、私があんまり身構えてなかったこともありちょっと怯んだので早めに安心させてもらえる脚本だったのはめちゃくちゃ助かった。

 

目の前で尊敬して敬愛して畏怖していた父上が殺されて、最期の言葉も思い出せなくて、逃げろってずっと案じてくれていたのにそれも忘れてしまった孫策しんどかったな。泣き虫だったのは孫策のほうで、でも周瑜と出会ってから、周瑜がいるから頑張っちゃう、っていうのが人のために強くあろうとしていた孫策の優しさであり脆さだったんだなと思った。そりゃ呪われもするし、自分を追い込んで、仇を討たなきゃと無茶な単独行動に出てしまうよな…もっと早くに正気に戻せていたら、と思わざるを得ないけど、将軍になり隠すのが上手くなってしまったのだろうし多分周瑜ももう対等というよりは仕える主人として見ていたからその辺の見極めもできなくなってしまったのかなあ…周瑜自身もあまり余裕無かったんだろうし…

最後は正気に戻るけど、それと引き換えに死んだようなものでもあるので、あそこで悪霊から逃げて手当てを優先することはできなかったのかと思ってしまった。

三国志未履修だったこともあり、正直死ぬと思っていなくて、あれで正気に戻って国を治めて俺達の戦いはこれからだ!で終わるだろうくらいに気軽に見てたので、エッ死ぬんだ??そりゃ死ぬか戦国時代だもんな??あの傷じゃあな??マジか~……と変なところで変な形で拍子抜けしてしまった。原典を知らないばっかりに……………………

正直孫策が死ぬと思ってなかったから、周瑜が悪霊が怖いって言うところも流石参謀だなあ、くらいで…よく考えたら臨終に相応しく雪が静かに舞い降りていたのになんでか死なないと信じてしまったな…死なないでほしかったんだなあ…

孫権が後を継ぐ儀式のあと、味噌汁用意して孫策周瑜二人きりにする程普あまりにも粋な計らいで泣いちゃう。

ハッとして振り返ったときに、多分事故で杯が落ちちゃったんだけど、なにか気配がした気がして慌てて振り返った、という演出を強めてて良かった。やはり現れてはくれませんか、って寂しそうな周瑜は、それでも現れないことを、自分が幻を作り出せないことをわかっているからこそ寂しいんだろうな…泣き虫だったかもしれないけれど、孫策といて強くなれた周瑜はこの先もちゃんと生きていけそう。周瑜には見えていないけれど、孫策がそばで微笑んでいたのが、この先も見守ってくれていそうでしんみりした。「俺の伯符」には流石にちょっと笑っちゃったけど。嫁さんたち出てこないのもあり結婚してるの忘れそうになったし、度々距離感おかしいし極めつけこれだし、何を見せられてるんだ…?てなった。その台詞周瑜のキャラではなくない?

 

周瑜

だいたい孫策と出てきたせいで孫策に気を取られすぎて細かい記憶があまりないのだけど、孫策が一人で黄祖を倒しに向かったとわかったときもう知らない勝手にしろって「思ってもないこと」を喚き散らすの、確かに頭は切れたのだろうけれど、動揺や恐怖や不安を怒りに変えるしかなかったんだろうな、本当に怖かったんだろうな…と思ってしんどかった。間に合ってほしかったな…

悪霊(幻覚)を見ている伯符をどうすることもできずただおろおろして、見えたふりをしてしまうのも、伯符のことが大切すぎたからだし、こんなにも報われないのか、と悲しかったんだけど、最期には一応報われて…生きててほしかったけど、そこは良かったな。

 

太史慈

かっっっっこよすぎないか?????多勢に無勢を悟り部下を逃がすのも、逃がした部下が自分が殺されたら復讐するかもしれないし、そうなったら殺されるであろうこともきっと見越した上で部下たちを説得するから命を助けてほしい、と約束するの、上司としての責任の取り方、腹の据わり方があまりにもかっこよすぎる。そんなん皆ついてくわ。走れ太史慈

部下を纏めるためにも生きて仲間になれと言われてもむしろ怒るの、実直で強情で潔すぎる。でもその潔さは流されることでもあり、どこか自暴自棄の感もあり危うくて…孫権のようにまっすぐに自分を見てくれる子が多分太史慈には必要だったんだと思う。だからこそ稽古つけて戦場で自分のそばを離れるなって言うし目をかけていたのかな。あとは弟いたけど戦で亡くしたりしたのかな…と思ったりした。

普通敵だったなら寝首かかれてもおかしくないのに、双方信頼してる感じがあったの良かったな~~なので最期に孫策太史慈にだけなにも言わなかったのちょっと寂しかったんだけど、とはいえ一介の将と幼少から一緒にいる人間では違うのかな…

 

黄祖

孫堅と対峙したとき?にニヤッと笑うの戦いが好きなんだなと思ったんだけど、仇である袁術の部下だったからだとわかって、しかも結局袁術への復讐を果たせなくて絶望しているのが…哀しくて…復讐なんてなにも生まない、も、でもそれが必要なときもある、も、どちらも見るけど、生まなかったときが虚しすぎて、復讐に捕らわれて生きることは危ういと思った…孫権のこと父と兄を俺に殺されて…と言っていたけれど多分あの子は復讐に捕らわれず、黄祖のことも許してしまう気がする。許しは救いではなく罰なので、おのが罪を背負って、その上で劉表様や民を守ってほしい。戦乱の世のせめてもの大義名分…

 

孫権

葬儀で泣けなくて、でも泣けないことが申し訳ないし、わからないことはわからないままの方がいい、みたいなこと言っててあえて考えることを避けているのが、弱さであり強さだなあと思った。素直で優しい子だったし、太史慈にどうしてみんなはあんたのこと好きなのにあんたは自分のこと嫌いなんだ?って聞くところ大好きだった。自分が死ぬのが怖い、じゃなくて自分が死ぬのが怖いから相手を殺すのも怖い、なのめちゃくちゃ好き。その上で、いざとなったらちゃんと戦い、将として立つことを決断できることも強さだと思う。戦を終わらせるための戦、をする子だ…孫策ができなかったことを…

 

○程普

め~~ちゃ好き、まずビジュがいい。真っ先にビジュの話して申し訳ないんだけど眼鏡インテリとか好きしかない。孫堅の参謀で、孫策を可愛がって育ててきて、孫堅が亡くなって孫策が後を継いで、と思ったら参謀の地位を周瑜に奪われて…それでも最後は周瑜を諭し、粋な心遣いをして去っていくのあまりにもかっこよすぎる。

 

韓当

酒と女の話ばっかしてるけど口調が「策ちゃん」「~じゃない?」と柔らかいのでいやらしさがなくて良い。時代や軍という男社会であることを思えばこういうキャラがいてもおかしくはないのだけど、やっぱり言葉だけを聞くと一瞬モヤ…とはしたので、全体のバランスで嫌なキャラになってないの、キャラ設定が上手くて助かる。韓当が戦を終わらせるために戦ってんじゃないの!?終わらせたいから大殿についてきたんだよ!今の策ちゃんには着いていけない!っていうのめちゃくちゃ好きだった。戦が得意そうで強そうなのに、戦が好きなわけではなくて、強いからこそ、終わらせるために力を使いたい、と思っていたの好き。結局離れられないで残ってくれるのも。

 

黄蓋

熱い。一人だけ素手?で肉弾戦なの、キャラ的にもぴったりだな~と思いながら見ていた。韓当引き止めるとこ好きだったし、どんなときでもまっすぐなのよかったなあ。

二部の前説の黄蓋老害の記憶が強すぎて他すぐ出てこない、申し訳ない…

 

劉表

復讐に逸る黄祖を諫めたり、傷ついた兵士を憂えたり、無益な…必要以上の戦いを拒んだりと、戦いの虚しさを説いてくれる人がいて本当によかった。世が乱れ既に起こっている戦いにおいて戦わないことは蹂躙されることにもなりかねないけれど、勝っている場合においてそちらの立場にならないことを心掛けて、自軍の兵士たちを、民の暮らしをひたすらに案じているの大好きだった。

 

キャラクターがみんないい人というか、敵であっても本当に嫌なやつがいないのとてもストレスフリーで見やすくて良かった。2部の殺陣ショーも含めて、ど真ん中エンタメしてる。楽しいこと好きなことだけが詰め込まれてた。演者はかなりハードそうでしたが…無事に千秋楽まで駆け抜けられますように。

ボイスフレンド「僕から君へ」

○ボイスフレンド「僕から君へ」

聴覚からの情報に弱いので細かいところ全く覚えてないのだけど、聴きながらずっとヒェ………………となっていた。声が良すぎる。優しく語りかけられるのやばいな???

 

タイトル発表されたときにふたりの話じゃん!!!!!!絶対好きじゃん!!!!!と戦々恐々してたものの、見事に最後『ふたり』という絵本が出てきて放心した。

階段落ちるんじゃないかと思ってふらふら一段ずつゆっくりゆっくり降りてたら、途中で「ゆっくりでいいよ」って言われてびっくりして落ちるかと思った。オタクが情緒めちゃくちゃになること予想してたんですか??実際はびっくりして固まったので落ちずに済んだけど、心臓は穴に転がり落ちた。おむすびころりん。ハマった当初から一生推すとは言っていたけど、とはいえずっと人間推すの怖い早く出たいとも言ってて、それなのに毎回ヘキを刺されて本当に一生出られないかもしれない、となる。怖。

 

何かに追われている、書物が消されている、というあらすじに図書館戦争を思い出してディストピアか~と思っていたのだけど、最後の感じからもしかして、多分違った?最後『ふたり』で情緒をめちゃくちゃにされてしまいなんにも覚えてない。本当になにも記憶がない。怖い。帯つきでほしすぎるあの絵本…

 

情緒がめちゃくちゃなので感想があっちこっち行ってしまうので思い出しながら順番に書く。

 

入口

奴等につけられてないか確認される。

階段登ってフロアマップを見るよう案内される。

 

フロアマップ

小さなマップを手に取るよう案内される。

これがないと進めなかったが、これがあっても実際の距離感と地図の距離感が一致しなくて二つ目の棚にたどり着くのに迷った。

 

棚1 海外文学

そうだよね、というチョイス。棚に本の中の一文が書いてあってワクワクする。でもここ以外なかったので、担当者さんによるのかな。

書物、喪失、待ち合わせ、など一段ごとにテーマで分けられている。一番左の左の書物の棚、眩暈を示して、この世界がこの話のようだと言っていた気がする。

 

棚2 映画

そうだよね、というチョイスその2。ここで華氏451度、一九八四年の映画の話してた気がする。連中はその辺読んでるのか?て言ってたような。

 

棚3 美術

そうだ以下略

ここまで棚に気を取られがちで記憶が曖昧……ここは特に記憶がない……

 

棚4 海外文学

左から2か3番目のちょうど視線の辺りの棚、白鯨の話。自分にとっての白鯨と出会いたいから、外に連れ出してほしいと言われる。この辺でギリギリの情緒が終わる。どうしたら連れ出せた?

 

棚5 ライフスタイル

細かいところは覚えてないのだけれど、珈琲の入れ方みたいな、日々の積み重ねで生きているみたいな話をこんな陳腐な言い方じゃなくて優しく話してくれてなんかめちゃくちゃ沁みて泣けた。泣いたことに動揺して記憶がない。ここのお話がとても好きだった。じんわり暖かくて、でも希望だけで話してはないというか…多分「不条理」もここで出てきたと思う。そういう不条理があっても生きるしかないし、生きられるし、生きるってそういうもんだよな、みたいな…ダメだ、うろ覚えで私が何を言っても陳腐になってしまう…台本がほしい…

最後に不穏なノイズが入って終わった。

 

棚6 旅

綺麗な口調の繕った音声が流れる。自我を殺されたのかと思った。途中で元の「僕」に戻って安心した。

そういえばこの「僕」はなんだろう、と考えていた。サンプル音声では文喫の擬人化とか付喪神的なものか人工知能かと思っていたけど、人工知能かな、と思った。

連れてってほしい話をまたしたような?

 

喫茶カウンター

ノスタルジッククリームソーダを紹介されてめちゃくちゃ飲みたくなる。時間ないから入館予定なかったのに、ギリギリラストオーダーに間に合ったので入館して飲んだ。

 

棚7 絵本

最後に『ふたり』を示される。

元々「ふたり」の話に弱いので『ふたり』という絵本がある?と言われて、帯に「かみさまはいました ふたりに、なれた わたしたちは、であうことができた」と書かれていて、情緒がめちゃくちゃになって記憶がない。

 

階段エスコートしてくれたのびっくりした本当にゆっくりゆっくり降りてたので。

最後また入口でなにか聞いたはずなのに『ふたり』の衝撃のせいで本当に記憶がない。

えっこれで終わりなの?と思った記憶はある。

 

どこの話でか忘れたけど、覚えていてもらえるうちは死なない、だなあと思った気がする。私が覚えている限り、「僕」はここにいるのかな、て。多分「僕」のことを人工知能なのかな?と思った辺りだからライフスタイルか旅?

 

 

○栞

「僕は、ずっと僕じゃなかった。僕は君と出会って、はじめて僕になったんだ。」

多分これは絵本のところで言ってた?

誰かと出会うことで生まれたようなものだから、という概念にめちゃくちゃに弱いので情緒がめちゃくちゃになっている。人が人と出会うことで、初めて生まれる、というのは一対一の関係性においては当然といえば当然で、だって「その人の中にしかいない自分」というのは絶対にあるから、たとえそれが幻や偶像でも、生まれてはいるよな、ていう。

JUNONで親や友人よりもある部分ではファンの方がよく知ってるかも、みたいなお話をされていたのが印象的で好きだったので雑誌買ったな、というのをこれを書きながら思い出した。

ちょうど先日親が私のこと全然わかってないなと思った出来事を思い出したりしていたので、なんだか個人的にとてもタイムリーだった。こういうことが度々あるから不思議だ…

この「僕」の音声を聞く「君」がいるから、「僕」は「僕」になれる。は~~~~好き。。

「僕」に出会えてよかったな……ありがとうございました……

 

「時に迷うのもいいものさ。思いもよらない出会いがあったりするものだからね。(後略)」

一回目の海外文学のところで言ってた。これは自信ある。店内で迷うことを言ってはいたけれど、きっと人生に迷う、判断に迷うようなことも肯定してくれると思った。

 

「考えて、行動して、また考える。試して、失敗して、また試す。そうやって積み上げられたものが君を強くする。命ある限り君が君としてある理由を追い求めるんだ。君のモビーディックをね。」

二回目の海外文学、白鯨の話の後かな?

前半の「試」に言式を思ったし、『ふたり』になったからあの絵本を選んだのかなあ、と思ったりした。

後半は白鯨を読んだことがないからわからないけれど、「モビーディック」は私にとっての、(というよりは久保田誠人にとってのだけど)「神様」「時任」みたいなものなのかなあ、と思いながら聞いていた。

私だけの神様を求めることはやめたつもりだけれど、それに変わるなにか、を求めてもいいのかもしれない。

とはいえ、私が私である理由は、私がここに存在することそのものだと思っているので、好きなようにしていくことが一番かな、と思ってはいる。

 

○アクキー

また綺麗な口調…と思ったらノイズ

「君がこれを聞いている時~」の様式美だ!つらい!

「僕であって僕ではない」その時々でも人は変わるしなあ、とぼんやり思った。そういう話ではないのだけれど。でも昨日の私は私じゃないし、過去の私とよく解釈違いも起こしてたからな……

「筋書き通りに~」が微ホラーだった、ちょっとゾッとした。メタ的には梅津さんに操られているわけですが、こう、自分の選択や自由意思とは?みたいなことを考えたことがあるとちょっと怖い気がする。

「君だけの白鯨を探すんだ。それが生きるということへの希望であり叛逆なんだから」ううううううう私が諦めて諦めきれなくてでも諦めたものをそんな……………え、待って泣いちゃう無理、嫌だ、もう捨てたいし捨てたはずなの、神様なんかいないし、でも捨てきれないし、上手いことやり過ごしてるのに~~~~~~あああむりほんとにこんな…………無理、私が勝手に白鯨のことを神様なのかなあとか考えてしまったばっかりに…………………でもきっと多分あらすじ的に神様ではないので、気を確かに持とうな…………白鯨読めるかなとりあえず次回買います…………

 

○コースター

文言、梅津さんにしては珍しいなと思ったけど「僕」の言葉なんだな、と思ったら泣けてきた。モビーディック、探すか……「私だけの」を求めたくはないというか、求めなければ手に入らなくて苦しまなくて済むだろう、の思想なので、いつぞや期待しなければ腹も立たないと言っていた推しに同感だなあと思ってたくらいなんだけど、でもさあ、本当に全く期待しない、って無理だよね、とも思ってはいて……背中を押すわけではないけれど、捨てることないよって言われてるような気分になった。前にもなんか私が失くしてしまったものとか、諦めたものとかを拾ってもらったような、忘れてたものとか、蓋をしたものとか、目を逸らしたものとか、そういうものを思い出させられたような気になったことがあったけれど、今回もまたそんな感じ……とはいえ、結局手離せてないから刺さっているんだよな……ああ、これが考えて、行動して、また考える。試して、失敗して、また試す。なのかもしれない。あれ、もしかして私は私だけの「白鯨」を諦めきれてないな?そんな気はしてたしやっぱり諦めきれてないな、と思ったようなこともあるけど……モビーディック、探すか……

 

書きながら落ち着いてきたからアクキーのお持ち帰り音声聞いたのにまた情緒がめちゃくちゃにされてしまった…………………アクキーだけリアタイしながら書いたので完全に呻きなんですけど折角なので残しました。でも全体的に自我強すぎて恥ずかしいから鍵だけかけた。

アクキーの音声聞いてたら今すぐもう一回文喫行きたくなった。

二回目はちゃんと覚えておけるように気を確かにもって聞いてくる。リピート特典でまためちゃくちゃになる気はしている。

めちゃくちゃ良かったので脚本と音声データほしいですね。情緒がめちゃくちゃになって記憶がないので。

映画カラオケ行こ!

綾野剛の狂児、最初めちゃくちゃ怖くてずっと怖いよぉ怖いよぉって見てたんだけど、カラオケでちょっと可愛い表情したりかっこいい表情もあって、怖い、可愛い、怖い、かっこいい、怖い、とめちゃくちゃ情緒が忙しかった。祭林組集合してたときはそっちが怖すぎて狂児…!!になってしまったので、聡実くんがしがみつくのもわかる。

狂児もヤだし怖いんだけど、でもたまに優しくてつい絆されてしまう……ずるい~~

 

原作にはなかった「天使」「聡実くんは“聡い果実”」の台詞がめちゃくちゃ口説き文句ですごかった……

原作の「本物?」と頬叩かれたときの狂児の笑顔には愛情感じちゃったし、僕の名前好きなんですか?と言われたときの「名前…」はこの子鈍いなあ、の意味だと思ったし、狂児は(どういう種類かは微妙だけど)聡実くんのこと好きなんだなと思っていたけど、映画の「聡い果実」はなんかめちゃくちゃ生々しい口説き文句でびっくりしちゃった。聡い果実、ってなんか……食べる気??てなって大丈夫なやつですか??になってしまった、私が大丈夫じゃないだけではないでしょこれ……そういう意図あるでしょ……てめちゃくちゃ動揺しながら見てた。

でも今思うと男社会に生きている男、と思えばまああの語彙も納得ではあるんだよね……男の子相手でもそういう台詞が出るの、人間をたらしこむのに慣れてるのか、本当に口説いてるのか、考えれば考えるほどわからなくなる。

晴れた日に傘差して聡実くん待ってるのも、傘で聡実くん隠して同級生が色めき立つのも、多分隠れて何してるの??というところなのだろうし、そういう意味では狙って恋愛っぽさを出しているのだろうな~とは思うんだけど、明言されてないところが好きだなあ。

オリジナル台詞や演出なのに、原作のあのどういう好きかわからない感じを崩さなくて上手い。やっぱり恋愛じゃん!!といやでも(特に映画の)狂児なら恋愛じゃなくても言いそう……とが交互に来る。

あと映画オリジナルだと聡実くんの「綺麗に歌えん」に狂児が返した「綺麗なものしかダメならこの街全部なくなる」みたいな台詞も好きだった。

多分誰にも話せずに声変わりを怖がって苦しんでいた聡実くんを救ったのは狂児の存在だったんだろうな、というのをわかりやすく描いていて。綺麗なものだけじゃ救われない人間がいる、ということを描いてくれたのが好き。

もちろんヤは肯定されるべきではない存在だし、狂児のようにあっさり向こう側に行ってしまう人もいるだろうから、放置してはいけないと思うけれど、裏社会とかの周縁は元々まともに生きていけない人間のセーフティネットだった、とも聞いたことがあるから、社会から溢れ落ちてしまう人間をなんとかしないことには解決しないのだろうな、見て見ぬふりをしているうちはどうにもならないのだろうな、とも思ってしまう。これだけの貧困が見過ごされて、政治に無関心の社会では。治安悪化を特定の属性の人のせいにだけしているような差別が横行している現代社会で、溢れ落ちる人間をどれだけ掬えるんだろうな……まあ狂児は自らドロップアウトしてしまった感あるからなんともいえないのだけれど……誘われなかったら別に普通に生きていただろうから、そういう意味でも根絶されるべきなのだけど。そう簡単な話でもないんだろうな、現実は。

聡実くんがあのまま縁を切らずに辞めさせようとしてくれれば変わるのかもしれないから、ファミレスの続きが楽しみだな。

みなみ銀座の解体は、裏社会の解体の暗喩だったと思うし、もう無理だな、てなって聡実くんが狂児といられると良い。狂児は聡実くんのもう会わないほうが良い、をあっさり飲むけれど、聡実くん自身はそうは言っても高校卒業まで狂児のことを忘れられずに文集にまで書いてるわけだから。

狂児への鎮魂歌で紅を歌う聡実くん、狂児との日々を思い出してて、歌詞の和訳がここで効いてきてて上手かったな。狂児が聡実くんの「忘れられない人」になってて良い……「俺が見えないのか」で血だらけの狂児が映るの、原作読んでなければ幽霊??てなりそうで良いし、その後聡実くんが「本物?」と頬叩くところまで流れが良すぎて……原作の余白が多い分、映像化で足された部分も多いけれど、違和感がないどころか、二人の単純で複雑な関係性がわかりやすく感じられてよかった。

ミュージカル伝説のリトルバスケットボール団

2024年2月15日(木)初日!

一桁、センターブロック

 

劇場が小さいこともあり、閉塞感あるシーンはより閉塞感を感じた。外にボールが転がってくるかも…の注意書きされていたけど、近いから本当に飛んできそうな気がしてスリルあった、飛んでこなかったけど。

 

ストーリー知っていたので、冒頭のいじめシーン心構えできてたんだけど、やっぱりいじめっ子してるよーじろくんが怖すぎた、顔がよすぎて真顔とかイラついた顔が本当に怖い。でもプレよりは抑えられたというか、プレは威圧的で怖かったのが、冷たくて怖い、て感じになった気がする。どのみちめちゃくちゃ怖い…まあいつもニコニコしてる浦島くんのイメージが強いのもあるとは思うけど。怖いのに、推しよりもついよーじろくんを見てしまうシーンだった。

いじめっ子の推しは直接的にはそんなに強くあたってないけど、無理矢理バスケやらせて相手チームに入らせて、負けてお金の支払いを押し付けられるところまで計算ずくだろうなと思うと、一番たちが悪いタイプだ~~自分の手はほとんど汚さずお金だけ得ようとしている……策士だな……

橋本さんのスヒョンのもう疲れた…という顔が本当にしんどそうでそれも怖い。しごやめの青山もだけど、こんなにも生気がない顔を演技でできるんだ、というくらい本当にしんどそうな顔をしている…

 

ダインくん、剽軽さが減った気がする。プレ公演はもっとはっちゃけてて、優等生に見えてめちゃくちゃ変なやつ…という振り幅が大きい感じがしたけれど、今回はスポーツも勉強もできる、正統派優等生って感じが強かった気がする。所々で梅子のときによくやるきゃぴっとした動きをしたり、手を口許にあててあわあわしたり、梅津さんだな~て仕種もしてて、剽軽なのも垣間見えて、私は今回のバランスが好きだったな~!キャラの振れ幅が小さくなった分、ブレが減って見えて、優しくて聡明なのがよりわかりやすくなった気がする。

ダインくんはやっぱりよくスヒョンのことを見ているな、と思った。穏やかにスヒョンの願いはなに?希望はなに?と自分自身と向き合うことを促しているようだな、と。もちろんソクチョの海に誘導したかったのもあるんだろうけれど、誘導が上手いというか、悪く言えば下心隠すのが上手いな、みたいな…スヒョンに向き合っていたのも嘘じゃないと思うけど。きっと彼自身、成仏できなくて、自分自身と向き合ってきたのだろうし、だからこそ希望なんじゃないの?と言えたのだと思う。本当に優しくて聡明で…あんまりにも優しくて、海に行くことを提案したときにもう泣きそうだった。

 

あとはスヒョンが幽霊に怯えて神様!ってお祈りしたときにそれじゃあお祈りだよ、って笑ってたの可愛くて好きだった。

サンテの前でうろちょろしたり、後ろ姿を見送ったりしてたの、もしかしてサンテに見えてることに気付いてたのかなあ…

 

お父さんに「イチゴよりチョコの方が好きって何回も言ったのに」って言うところ、本当に優しい声をしていて、しょうがないなあ、って感じで声にも表情にも愛情が滲んでて涙止まらなかった。来てくれて嬉しい、忘れられてなくて嬉しい、でも何回も言ったのに、結局好きなアイスは覚えてくれなかったな、自分のことはもう忘れて生きて良いのに、っていろんな感情が見えた気がした。

溶けてしまったアイスクリームが本当に時間の経過やもう戻らないことを示していて泣いちゃう。アイス受け取ったときにポタポタ垂れてて、最初アイス本物なわけないな、泣いてる?と思った。泣いてはなさそうだからそれなら汗かと思ったら、最後泣き笑いみたいな顔で食べてて…本物なんだ、ってびっくりしたし、本当に溶けてしまったアイスクリームだったの、とてもよかった…グッと来た…

 

成仏するときの「また、ね」の言い含めるような声音も本当に優しくて、置いていかないで一人にしないで一緒にいたかったよ、って言ってたジョンウを慰撫するような声音で、周りをよく見ている子だったんだろうな、本当に優しくて聡明な子だったんだろうな、と思った…

溺れていた子を助けるときも、一人だけ戻ってきてジョンウは泳げないから無理しないで、誰か呼んできて、って言ってくれて…一人残されて不安になったジョンウが後に続いてしまったらきっと一緒に溺れてしまっていただろうから…遺された方は一緒に行きたかったと思ってしまうけれど、でも、きっとみんなはジョンウだけでも生きててよかった、と思っているから、ダインくんのお陰だって思うよ…

三人はジョンウに憑いた地縛霊だったんだなあ…

 

ジョンウコーチ、冒頭で後がないって言われてどうすればいいんだー!って天を仰いで叫ぶところ、単純に途方に暮れているだけかもしれないけれど、三人が亡くなっていることを知って見ると仲間に助けを求めているようにも見えて泣きそうになっちゃった。

 

スンウ、バスケットボールスターの歌めちゃくちゃかっこよくて、軽率に恋じゃんこんなの……と思っていた、絶対バスケ部イチのモテ男でしょ!?プレ公演より柔らかい?歌い方になった気がする、なんだろう、自信満々!って感じだったのが余裕ができてるみたいな…かっこよかった~~!!

 

サンテはなんか淡々としていたというか、なんかもう少し陽キャというかスクールカースト上位にいそうな感じだったのが、良くも悪くもない、みたいなところにいそうな感じになってた?スヒョンがいじめられていることを見て見ぬふりしてしまうところの説得力が増した気がする。

ジフンも暑苦しさが減ったような気がする。

全体的にプレよりナチュラルになったような気がしている、劇場が小さくなったからなのかな?演技のことはよくわかんないけど、よくハコに合わせて変わる、と聞くので。

 

プレを見たのが結構後ろの方だったのもあり、表情まで見えなくて入り込めた感じがなかったのだけど、今回会場も小さいし席も真ん中で見やすかったのもあり、より感情が伝わりやすかったな。

とても良かった~!プレ見てるし一回で満足できるかと思ってたのに、もう一回見たくなった!チケットなかったので無理だけど。

1月28日サイン会

2024年1月28日(日)夜/読耳(ヨミミ)蒐「銀河鉄道の夜」サイン会@渋谷タワレコ

 

2部

入る前パーティションに鞄がぶつかる

🕳️「こんにちは~」

🌸「こんにちは」

🕳️「大丈夫ですか?ぶつかっちゃいましたね。あなたを引っ掛けるトラップです」

🌸「え~あはは」(緊張で頭働いてない。返答に困ると愛想笑いで誤魔化す癖がある)

🕳️「緊張しちゃいますか?」

🌸「はい」(サインする手元を見ている)

🕳️「大丈夫ですよ~」(梅まで書く)

🕳️「今年何が楽しみですか?」(ここで顔上げて目を合わせてくれる)

🌸「え~~………………なんだろう……………(頭働いてなさすぎて今年何があるっけ豆撒き??🏀、剣劇、カミシモ……あとなんだ?言式、はまだ決まってない、下半期のなんか重いやつ、いやわかってないもの言うのもな…とか考えていた。めちゃくちゃ長考してしまった。体感30秒あった。多分ほんとはそんなにない。申し訳ない。オールバックで綺麗な顔全面に出てて記憶がない。全部楽しみなのでなにと言われても困る。目元の笑い皺?可愛い)……………剣劇ですかね」

🕳️「豆撒き行きますか?」

🌸「行く予定です!」

🕳️「口開けて待っててください」

🌸「はい」

🕳️「ありがとうございました~」

🌸「ありがとうございました~」

🕳️「お気をつけて~」

入るときパーティションぶつかったのを思い出し恥……となりながら出た。

 

豆撒き、時勢もあるし多分袋に入ってるから口開けては待たないけどな、と終わった途端に冷めた感想を抱いてしまった。推し相手に塩対応できるほど肝据わってなくてよかった。

 

3部

🌸「こんにちは~」

🕳️「こんにちは~ここで良いですか?

🌸「はい!」(銀にしてほしいなーと思ってペンを見ている)

🕳️「色はどうします?」(前回は聞かれなかったから多分視線に気付いてくれた?)

🌸「銀で」

🕳️「銀好きねえ~」

🌸「あは…さっき金だったので」(思考回路死んでてまた返答に詰まり愛想笑いで誤魔化しかけてたのに急に動き始めた)

🕳️「あ~それなら金ですね」

🌸「はい」(話題に困りびびあんの指輪を凝視)

🕳️「最近どうですか?楽しいことありましたか?」(多分この辺で顔上げてくれた)

🌸「…梅津さん追いかけているのが、楽しいです」(急に出てこなくて固まりかけたものの、いやここで言わないでいつ言うんだ!?となりめちゃ恥ずかしかったけど頑張った)(ちゃんとお顔を見たはずなのだが羞恥で死にそうだったせいかまっっっっっったく記憶がない)

🕳️「え~(多分またまた~みたいなこと言ってた)他には?アニメとか?(舞台?映画?とか?ともう一つ挙げてくれてた)」(多分この後サイン再開した)

🌸「うーん…(アニメ全然見なくなったからなあ)あっ最遊記ってご存じですか?」(なんで急に最遊記が浮かんだか自分でもわからないけどいつでもずっと好きなもの楽しいこととして私の中にあるものだからかもしれない)(午前中や並ぶ前に話したりしてたのもあるかも)

🕳️「ああ、舞台やってる…終わっちゃったか」(ご存知!?!?!?しかも舞台も!?!?!?いや舞台から知ってたのか?????ともうここで動揺)

🌸「それですね」(多分この辺で時間)(なんか返してくれた気がするけど動揺しすぎて忘れた)

🌸「別作品なんですけどワイルドアダプター読んでください!」(受け取って歩きながら…推しに布教すなと思いながら口が動くのを止められなかった…)

🕳️「(はーいとかさらっと流してくれたと思うけど忘れた)ありがとうございました~」(お手振り)

🌸「ありがとうございました!」(布教したことについては内心アアアとなっていたものの手を振れたことに安堵しつつ退散)

 

この後一旦なんで布教したのバカ!!!でも推しにちゃんと推しのこと追っかけてるの楽しいと言えて頑張った!楽しかった~!と思ったのも束の間、やっぱりまたじわじわなんで推しに布教したのバカなの!?の悶絶に襲われてひたすら呻いた。つらい。推しの記憶から消したいし忘れててほしい。忙しい推しに布教する愚か者がいたことを。うえーん。

まあ2022年カレンダーメイキング映像から推しに久保田誠人やってほしい私が成仏したはずなので次からはやらかしません!!解散!!

 

 

 

 

 

 

クルム童話ケリナツス千穐楽

初めて当日引換券を取り、いざ引き換えたら一桁後半の上手真ん中寄り!機材席か関係者席なのだろうけど、良席すぎてびっくりした。ずっと上手端寄りだったから真ん中近くで見られるの嬉しかった。

 

昨日の夜公演も見て号泣しているし、昼間にHUBの最遊記歌劇伝外伝鑑賞会に行っていたのもあり、もう涙も枯れているだろうと思って見てたし、実際、今まではイキタガリの声が聞こえたところから泣いてたけど今日は泣かずに見ていられたのに、二度目の儀式を待つ間にジブンギライと話すところから泣けてきた…

 

罪悪感が生んだ虚像のイキタガリがウシロメタサを責めているのも、「愛してるぜ」と囁くのも、こっちに来るのを楽しみにしてるというのも、ウシロメタサが自分にそう言い聞かせながらずっと生きてきたことの証で、それが本当に悲しくて。母親の、きょうだいのせいにした、と罪悪感で苦しんでいたり、直接手を下してなくて、いくらでも言い訳はできるのに、ちゃんと苦しめるところは本当に優しい子だと思うけれど、でも、我が子を殺されかけた親が相手を未必の故意で殺してしまうのを止められなかったのはウシロメタサだけのせいでもなく、彼だけが背負うものでもなくて。彼の苦しみを聞いてくれる人が側にいなかったこと、というか、身内が彼の苦しみの根元となってしまったことが可哀想でならないし、それでも、ちゃんと罪悪感を抱えられるだけの、真っ当さがあることが、(彼にとっては不幸でもあるけれど)高潔だな、とも思う。

パンフレットの対談で、くるむくんが「綺麗事を言える人間でありたい」と言っていたのがとても好きで。くるむくんのこと真っ直ぐで素直な人だとは思っていたけれど、意識的に真っ直ぐで素直である人なのだな、と思えて、誠実だなと思ったんだよね。そうあることは難しいから。妬んだりひねくれたり羨んだり恨んだりする方がきっとずっと簡単だから。ちゃんと自分の悪いところや、世界の醜いところを受け止めたうえで、それでも、綺麗事を言ってくれる人がいることは希望なので。私も諦めずに綺麗事を言って理想を語ろうと思えた。

大学時代に「理想論でしかないけれど、いつか戦争がなくなって子どもたちが幸せに暮らせる世界になってほしい」という旨を出席票に書いたときに先生が「理想論でも良いじゃない。理想を語らなければ、世界は良くならないよ」と言ってくれたのを思い出した。そう言ってくれた先生が大好きだったし、ずっと理想を掲げたいと思っていたのだけど、とはいえ私は無力だし、なにもできないしなにも変わらないし、そもそも自分のことすらままならないし、と思ってしまうこともあったので、くるむくんのこの言葉にめちゃくちゃ救われたし、思い出せて良かった。くるむくんがくれた物語です。

ウシロメタサとジブンギライどちらを主人公にするか、で白のイメージでウシロメタサにした、みたいなお話がパンフレットかモノガタリナにあったけれど、くるむくんのイメージ的にもぴったりだったと思った。ジブンギライが主人公のスピンオフも見たいけれど。

 

「兄貴が愛したオイラのために生きてくれ」

ジブンギライは兄イキタガリから愛されている自覚があるからこそ、きっとそんな兄を羨んで妬んで嫌っていた自分が余計に嫌いなんだろうな、と思えた台詞だった。だからこそ、そんな兄を亡くして、復讐を誓いながらもきっと一番殺したかったのは自分自身だったんだろうな。なんなら、愛されていた兄貴じゃなくて俺が死ねば良かったんだ、もあったのかもしれない。生存者の罪悪感ではないけれど、生き残ってしまった苦しみや、亡くなってからも兄の影がついて回る苦しみに押し潰されそうになっていたのかもしれない。それでもウシロメタサに出会って、兄貴じゃなくてちゃんと自分を見てくれて、痛みを抱えながら生きてることを分かち合えて、きっと救われただろう。もちろんウシロメタサも。「二人で死ぬか」と言いながら、ウシロメタサを殺せない優しいところも、最初はあんなにも焦っていたのに、二度目は二人で逃げようと一直線に向かって行く真っ直ぐなところも、きっとイキタガリはそういう良いところを全部知ってて、自分にはない良いところだとわかってて、だからこそ大切だったんだろうなあ。真面目で品行方正なのに、詰めが甘かったり、ドジだったり、ウシロメタサにも頼りにならないって言われちゃったりするのが可愛いよね。というかもしかしたら、真面目で品行方正のつもりなのは本人だけで端から見たら空回ってる可能性もあるなと思うとちょっと可哀想可愛いになってきちゃった、ジブンギライ…

 

「罪滅ぼしが簡単すぎる」死んで楽になりたいだけだ、と責めながら、「オイラのために生きてくれ」と願うのめちゃくちゃ好き。死にたい人間に生きろ、というのはある意味とても残酷で身勝手(だって死にたさを肩代わりしてくれるわけでもなければ、その後の人生を保証してくれるわけでもないので)だけれど、それでも言わずにはいられないのは、遺された痛みがわかるからなんだろうな。ちゃんと自分と向き合ってくれた相手を喪いたくないよな。ジブンギライが間に合って良かったし、一度あることは二度ある、を綺麗に回収してて脚本もとても良かった。二回目のウシロメタサの「逃げるなら、あっち」が、次は二人で逃げ切ろうとでもいうように力強かったのもとても良かった。二人ならどこまでも行けるね。行ってね。

 

二人とも生きることを選んでくれて良かったんだけど、それはそれとして「二人で死ぬか」は私のヘキのど真ん中すぎて心中もの大好き人間は心のなかで叫びまくりました。あの声でこの台詞聞けるの最高でした…

そのうえで、やっぱり殺せないのも、殺させるのも忍びないと言うのも大好きだった。ウシロメタサがジブンギライには生きていてほしいと思うのも、ジブンギライも同じように生きろよって言っていたのも、結果的に互いが互いを必要として、お互いを生かすことになった。ウシロメタサがジブンギライに言う「生きててほしい」は、祈りだったな。自分は死ぬけれど、お前が生きていてくれるのなら悪くない、みたいな。光のとこにいてね、幸せになってね、生きてね、という深い愛情だった。ジブンギライの分まで、そう祈っているようだった。ジブンギライが自分を愛せない分、兄からも、兄(の妄想)と生きていたウシロメタサからも愛されていたよ。

 

劇中最後の曲「生きてもいいの悔やんでるのにウシロメタイのジブンガヤなのイキテタイんだ変わりたいんだ」と三人の名前が織り込まれているのにグッと来てそこからカーテンコールが終わるまでずっと泣いてしまった。観劇中流れなかった分の涙を流しきった。

この歌、ウシロメタサとジブンギライが出会い、互いの知るイキタガリの話をすることで、生きていたくなかった二人が生きていこうと思えたこと、イキタガリの物語が二人の物語を続かせたことを象徴していて大好き。

くるむくんの優しくて力強い歌声が、二人の今後がたとえつらくとももう大丈夫だと思わせてくれて、悩み苦しみもがきながらも生きていくことを選び取る物語の最後にぴったりで、今までも本当に大好きな曲だったけれど、千穐楽はより胸に迫るものがあった。

一人と一人が出会って二人で歩いていく物語が大好きだから、このお話も大好きだったし、あんまりくるむくんに「一人」のお話のイメージがなかった(いつだったかカンパニーみんなで頑張ろう!ってタイプの座長だと言ってたのもあって)から、こういうお話を見られたことが本当に嬉しい。

くるむくんがニコ生でセンミリ聞いてるって言ってたからそういえばと思ってギヴンの曲をずっと聞いてたから、「うらがわの存在」がウシロメタサとジブンギライみたいだな~と思っていた。「足りないところを君がはみ出してくれる」のところとか。きっと全部わかり合えなくても、二人で補い合って生きていってくれるんだろうな。罪悪感も自己嫌悪も二人で分け合って、イキタガリの分まで生きてね。

この先の人生という暗闇の中に、きっとあたたかな灯りとなってくれる、本当にお守りのような物語でした!

BOOK OPERA クルム童話「ケリナツス~七匹目の仔山羊~」

12月7日初日

二階席下手

 

セットが可愛い!入った瞬間可愛くてテンション上がった!音楽もアナウンスもワクワクした!開演前後のアナウンスにめちゃくちゃ夢の国を感じて、くるむくんに似合いすぎるな、と思った。

 

狼と七匹の仔山羊がベースでタイトルが「ケリナツス」、擦り付けのアナグラムだし、ウシロメタサという名前があるから罪悪感の話かな~とは思っていたけれど、狼の弟が出てくるとは思っていなかった。

弟が兄を嫌っているようで、それ以上に自分が嫌いなのがもう…真面目に生きてるのに要領が良い兄に比べて、で自分が嫌いになってしまったのだろうけれど、お兄ちゃんは弟が大事なのがすれ違いで悲しい。でもそうは言っても弟もお兄ちゃんのこと心底憎かったわけではなさそうで、すれ違ったまま死別してしまったのが哀しかった。ケーキ落としちゃったときのお兄ちゃん優しくて泣いちゃった。

あんなに優しいのに山羊食べちゃったの?と思ったけど、やりたいときにやりたいことをする!という兄貴だったと聞いて、あ、狼だった、そりゃお腹空いて美味しそうな山羊がいたら食べちゃうか…となった。

 

モノガタリナにも書いてあったけれど、ウシロメタサとジブンギライが似ているようで似ていない、というのが好きだった。

後ろめたいから生きていたくない、自分が嫌いだから生きていたくない、でどちらも生きていたくないけれどちょっと違う。二人で死んじゃおうか、とジブンギライが言うの、刺さる。そういうの大好き。

それでもお前には生きていてほしい、とウシロメタサがエゴを押し付けるのも大好き。自分も生きていたくないくせに、だから死のうとしているくせに、相手には生きててほしいと願ってしまうの、エゴで大好き。

みんな身勝手で、どこかに後ろめたさがあって、だから「ケリナツス」の儀式で罪穢れを祓ったことにする、というエゴイズムと、そのエゴイズムを利用して死のうとするエゴイズムと、そんなものぶち壊して助けたいと思うエゴイズムと、形は違えどエゴでできているのが人間らしくて…

その中でも、最後は自分達で背負って生きていくことを選ぶウシロメタサとジブンギライが、二人で手を取って逃げるの大好きだった。二人ならどこへでも行けるし、背負える。良かった。一人で抱えていたものを、一緒に背負って歩ける相手と出会えるお話とても好き。

二人が1本の水筒から水を分け合うのも、一枚の毛布にくるまって身を寄せあって眠るのも、お互いがお互いを大事にして必要としていて、逃げた先が見られて良かった。

二人で町に辿り着いて、やりたいことをして、イキタガリの話をしながら、長生きしてほしい。めでたしめでたし、で終わる二人の物語があることを信じています。

舞台言の葉の庭

2023年11月10日初日 19時公演 最前列 真ん中

 

冒頭駆け足すぎてちょっと忙しない印象があったんだけど、タイトル出たくらいから気にならなくなったし、初日の緊張なのかなんとなく早口だった気がするのもあるのかもしれない。

東屋に向かう孝雄くんがずっと楽しそうで、くるむくんのピュアさが出てるな~と思った。

アニメの孝雄くんあんまり表情豊かだった記憶ないのと、小説読んだばかりだからかもだけど、孝雄くんってなんかもっとつまんなさそうな顔して拗ねてたり、無骨というか不器用なイメージだったから、舞台の孝雄くんとても素直そうで可愛かった。くるむくんが孝雄が可愛く見える、って言ってたのがわかったというか、そう見えているのが表れているような気がした。

個人的にはもう少し不幸面しててほしかったけどwカテコでアレックスさんがずっとビタースイートでって言ってて、そういうつもりで作ってきました!と言ってたので、なるほどスイート…になりました。

読んだ時期もあるけどアニメも小説ももっと痛いくらいしんどくてひりひりする話だった気がしてたので、舞台は明るく感じてびっくりしたな。

でも一昨日小説を読み返したら結構明るい結末でびっくりしたので、再会の希望があるところが舞台の明るさにも繋がっていたのかもしれない。

あとは相沢さんや伊藤先生が胸のうちで後悔してたことを誰かに話す形になってたのもなんとなくあたたかい感じになっている気がした。ビタースイート。

 

アニメの「あの場所で私、あなたに救われてた!」と最後に東屋に靴置いていくところが一番印象的で好きだったので、ラストがアニメと同じだったの嬉しかった。

 

途中で細い幕が降りてくるとき、木に引っ掛かっちゃって無理矢理引っ張ってて裂けたような音してたな。ビニールが客席上はためいたのも面白かった。

クライマックスの冷たい雨の中、二人が黙って震えていたのが好きな演出だった。多分あれはただの雨の表現ではなくて、二人が生きる世界のつらさや痛みでもあったんだろうな。

 

なんかもっと言いたいことはあったような気がするんだけど、最前列ドセンで見たくるむくんが可愛くてかっこよくて記憶がありません。最前列ドセンで角度的にも最後抱き合うところ顔も見えてたのに本当に泣いてるかどうかは見えてないんだよな。陰なのもあって…

近すぎて全体やオーバーヘッドプロジェクターがほぼ見えてないのが残念。千秋楽最後列っぽいのでそっちに期待。

言式「解なし」備忘録

ふせったーやついったーに書いたこととか

 

10/26ふせったー

最後の一人芝居やるはずだったのにって話、断られたら一人でやるだけ、と言ってたことも相まってめちゃくちゃしんどくて、最後二人でカーテンコールでめちゃくちゃよかったなあ…になっちゃったんだよな

一人芝居、最後に梅津さんが女性役していたのはもしかしたら一話は橋本さんが男性役で女性は「いる」体だったのかな?

今のところはあんまりかっちりここまでがそうで、という感じではないのかなあ、という気がしているというか、まだちょっとスッキリはしていないんだけど。

書きながら、でも一人だと全然わからなさそうだから二人芝居の聞き間違いだっけ?と不安になってきた。厳密には一人芝居でやる内容じゃなかったかもしれんのでギミックの深追いはやめよう。

「違う」って言っていたのは想像の中の祥ちゃんに対してなのかな。自分の想像を越えてきてくれるはず、とか、こんなものじゃない、とか。

最初どう見てもキレてる感じのカットの拍手というか合図なのに最後めちゃ拍手になるからカットなのか拍手なのかわからなくて困惑した。途中から客席も乗って拍手してて余計に。あの「違う」がなかったら、芝居終わったあとの拍手とも取れなくはないんだけど。とりあえずダブルミーニングと思っておく。わからないものは曖昧なままにしておきたいので。

最後のお話はこうだったはず、とこんなはずじゃなかった、がいっぺんに来ている気がする。

「祥ちゃんが言ったんだよ。芝居のセンスあるなって」2話でグッと来た台詞が更に刺さるものになって出てきて心臓抑えた。今もまだその言葉にすがって生きてる、みたいな感じがより強まっていてダメだった。

一話では亡くなった奥さんが迎えに来てくれてた(あれは後を追うように…てやつだったのか?と今気付いた)けど、最後は当たり前だけど声は届かないし過ぎた時は戻らないし劇場は崩れていくし、最後の呼び掛けが空気に溶ける余韻が寂しくて寂しくて……めちゃくちゃよかったな……

あと一人芝居の橋本さんの台詞が万物は流転するとか行く川の流れは絶えずしてしかももとの水にあらずとかを彷彿とさせたのが好き。残機読んだときも思ったけど、結構水の表現が多くて好き。火よりも水が好きなので。モチーフとして。浮く沈む揺蕩う漂う流れる溺れる、みたいなワードが好き。

 

 

千秋楽配信

例のシーンまた違う感じでコミカルでありつつもちゃんと愛情感じられたな。見えるでしょ!みたいな感じのコミカルさとやれやれ、な感じの愛情表現で、でもコミカルに寄ってるからコントみがあった。私は27日のが好きだけど、コミカルにしたいならあれは優しすぎたのかもしれん。

投げる形が水晶玉かと思ったら伸びたり縮んだり取れたり新しい型が出たりで結局これが何かがマジで解なしですね…

すごい今更だけど、手を繋いだところで手を凝視してたの、感触がしたからなんだな…見てるなと思ったのに全然わかってなかった…そこに祥ちゃんがいる気がしてたんだね…

やっぱり最後のどーん!どーん!のところ、解体の音に混じって祥ちゃんの声が聞こえて(もちろん幻聴かもしれないし、本当に聞こえたかもしれないし、それは本人にも誰にもわからないのだけど)立ち上がれたのだろうな…

しかし千秋楽最後の祥ちゃんがあっさりしてた気がするんだけど配信で見てるからなのかな~

 

 

解なし配信見ながら、不変のものがほしかったけど不変のものなんかないんだよなあ、と懐かしい痛みを思い出すなどした。現地はずっと心臓痛かったけど配信だからか比較的心穏やかに見られましたね…

大人になる過程で落としてきてしまったものを拾い上げてくれている気がする。忘れてるわけじゃないんだけど、そこにかまけてもいられなくなった痛みとかもまるごと全部。

私は夢とかなかったけれど、でも求めても手に入らないものとか、この先どうなるんだろうという不安とか、みんなちゃんと目標あって進んでくから置いていかれてしまうような寂しさとか、覚えのあるものばかりで、ひりひりした。

それと同時に、息が詰まりそうな怖さや死んでしまいたくなるほどの不安が薄れている今を思うと、大人になっちゃったなあ、という気持ちもある。大人にならざるを得なかったし、でもどこかで大人になりきれていないところもあり。

まあ大人になってみれば、思ったより大人も大人じゃないな、とか、なんやかんやみんなテキトーに生きてるじゃん、とか思うこともあるけど。案外言わないだけでみんなそんなもんなんじゃない?と思いたいだけかもしれない。そもそも世間一般の人ってそういう話聞かないから考えてないかもしれない…一般ってどこ??文学部後輩とはよくこういう話するんだけどな。

ナナちゃん絶対マルチだと思ったのにバナナ虫で、汚れきった大人になっちゃったもんだな…と思いました。

 

たんぽぽ農家は新しい夢だと思ってるんだけど、バンドを諦めたとは思ってなくて、だって別にどっちもやって良いわけだし、あの場で決めなくても良いわけだし、でもとりあえず工場長哀しいし手っ取り早く一攫千金ついでに工場なんとかなれば良いな~くらいの軽い気持ちみたいな…私はあの話わりと希望があって良いな~と思っている。黄色ってだけで明るく感じるのもある。

 

なんで死んじゃったんだ、なんてどんなに言っても…だけど遺された方としては思わずにはいられないし、呼び掛けずにはいられないし、でもその声が届くことはない、という当たり前の寂しさが大好きだった。答えのない問いに向き合い続けるしかないのが人生だししんどいけど。

 

ひねくれてる、って一回素直な考えをした上でそこを外すというか選べない、なのかなーと思うんだけど、選べないことが寂しい、になるのかもなあ。信じられるだけのバックボーンがないとか、信じられなくなるだけの傷があるとか。なにかを信じられないことは寂しいことだと思っているのだけれど、信じることってめちゃくちゃ怖くて難しいなと思っているので、寂しくてもその方が安心だったりするんだよな。傷付かなくて済むから。

 

初日たんぽぽが風に舞ってきて手を伸ばせば掴めそうだったんだけど、あんまり綺麗だから動けなくて、まあ後ろにも迷惑だしなとぼんやり見てたら前に戻っていって、伸ばさない選択をしたのは自分だけどなんかちょっと寂しくなったりした。

 

解なし2話見て後輩ちゃんと母校の推し先生が「置いていかないでと叫びながら後ろ向きに走っていくしかない」って言ってた話をしていた。ずっと一緒にはいられないね…

 

佐々木は祥ちゃんに救われたのに、救った方は覚えてないの切なくて…でも救った方って覚えてないよね、救われた方はずっと忘れられないのにね、そういうもんだよね、ヒーローって…そもそも救われた方が勝手に救われただけで、救ったつもりもないしね…

ある日突然見えない手によって救われる、横超みたいなものだけど、でも相手は神様でも仏様でもないから、救ってくれたじゃない、と言ったところで知りません、なんだよね。また救ってよ、も、ずっと極楽に居させてよ、も通用しない。勝手に救われただけだから。寂しいね。

 

祥ちゃんが脱け殻を集めて忘れないでいような、と言っていたように、解なしは、というか推しの書く話は、大人になる過程で落としてきてしまったものを拾い上げてくれている気がする。忘れてるわけじゃないんだけど、そこにかまけてもいられなくなった痛みとかもまるごと全部。

懐かしくて痛くて寂しくてでも不思議とあたたかくて、大好きだったな、解なし。

言式「解なし」2回目感想

10月27日(金)ソワレ下手

 

一話

よくよく考えたら誤解だとわかるのはインタビュー読んでたから、というのもおかしな話だし、スマホいじって時間潰してるのっておかしくない?実は誤解じゃなくてstkが偶然を装っていただけでは?まで考えていた。ジェスチャー見てたら怖がらせたみたいだから時間潰してて~て感じもあったので真相は闇の中ですね。まあ幸せならいいよね。知らぬが仏だし。

スカート覗き込まなくなった!!!お転婆娘を心配しつつ元気なのが可愛い、みたいなやれやれってお顔したりちょっと!見えるよ!隠して!みたいにしてた気がする、変わったことにびっくりして細かいとこ覚えてないですけど…

やれやれって表情にめちゃくちゃ愛情が滲み出ていて心臓鷲掴みされましたえ~~んそれはズルいじゃん最高ありがとう大好きでした!!!!!!!!!!!彼女泣かすんじゃねえぞ!!!!!!!(どこ目線?)

 

医者は「どうかされましたか?」だったな

あとやっぱ郵便受けに届いたはがきを見ているかのような、なにかを読んでショックを受けているような感じだったから、祥ちゃんの死をハガキで知ったのかな…?(いや現代にハガキでわざわざ?とは思うんだけど手の形が…手帳型のスマホケースならあんな感じになるけど…)その辺がちょっと違和感のフックになってて、最後の話に繋がるの上手いなあ。

 

やっぱり墓石(?)に口付けるの好きだなあ…冷たいだろうな…(ご遺体?とも思ったけど、棺開けてすぐはドライアイス吸うから危ないみたいな話を読んだし、流石に亡骸にはどうだろう、という気もしている。ヘキとしても墓石がいい…)

心情に重なるように降る雨も、雨の中動けない人に傘を差しかけてくれる人も、顔を上げたら雨が止んで陽が差すのも、手を取るのも、やっぱり全部好き。

この男が一人じゃなくてよかったなあ、と思わせてくれる……

 

オープニング

言式できた!!途中で1個逆で逆だー!って橋本さんが指差してたのとかコミカルで楽しい。

 

2話

「祥ちゃんが言ったんだよ」でもう泣いてた。ラストを知っているからというのもなくはないんだけど、あの声音がどうしても、その言葉にすがって生きている感じがしてダメ。

木を脱ぐところやっぱり蝉の羽化をモチーフにしているんだろうけど、青い光なのも好きだな。羽化したての羽は青いのを表してる感じ。

ちょっとホラーチックになるのも良い。誰も来ないよ、って笑ってるの、普通に怖いよね。最高。オチがバナナ虫なのほんと大好き。また三人で楽しく過ごしてほしいよぉ……

やっぱりこのお話が一番好きだな。

木になっている間はこの先どうなるんだろうって不安を忘れられるとか、多分そんなことよりやった方が良いことはあるんだけど、でもそこから目を逸らしてそれをしているような、それだけをしていれば大丈夫だと信じたいような……それを真っ向から否定して、変わらずにはいられないことを突きつけるのも、変わらなくても良いじゃない、をわからせようとするのも、多分そういうのなんもなしに変わらないナナちゃんも。きっと良い笑顔でバナナ虫見せたんだろうなあ……三人でいれば怖いものなんかなくてなんでもできたんだろうなあ、と思わせてくれたな。あの後男二人顔見合わせて難しく考えすぎたかもって笑っててほしいよ。ナナちゃんなんもわからずなんのことー?って首傾げてるしめちゃ可愛いけど無邪気すぎて拍子抜けしてくれ。三人でまた虫捕まえて、たくさん遊んで、みんなそれぞれやりたいことやるなり、なきゃないでとりあえずバイトでもして楽しく生きてくれ……

もはや感想通り越して二次創作しちゃうので止めます。

 

羽化した後祥ちゃんに木の皮着せるとき裏返った袖が直らなくて手が出なくて枝持たせるの諦めてバサッと下に置いたの笑った。無理矢理持てた気がするけど多分そうはしてなかったはず…

 

3話 

なぜか満たされないけれど、なぜかはわからない、に2022年カレンダーメイキングの「なにか足りないけど何が足りないのかわからない」を思い出しちゃって情緒がおしまいだった。

「空っぽの部屋空の心横たえて口笛吹く」(wandering/久保田誠人・時任稔)がヘキ過ぎてメイキングも情緒をめちゃくちゃにされたんですけど丁寧に擂り潰された。

前に本で愛着形成は幼少期に上手く行ってないとその後もなかなかうまく行かないみたいな話を読んで呻いてたんですけど、お金持ちの男の子、教育熱心かつお金持ちの家に生まれて何不自由ない生活をしてきたけれど、親は仕事で不在がち、必要なものもほしいものもなんでも与えられて将来は会社を継いで、そのためになることなら惜しみ無くお金をかけてもらっていたけど、夜ごはんを一緒に食べた記憶がない、みたいな寂しさがあって好き。

貧乏な子とどこで知り合ったの?という感じなんだけど付き合い長そうだから小学校までは公立だったか、スリか詐欺かカモられたかな気もする。最初はカモのつもりだったのになんか金持ちが友達扱いしてくるわどうにも寂しそうだし可哀想だし世間擦れしてなくてやりづれえ~~と思ってるうちに情が移ってしまい今の距離感、でももらえるもんはもらうし隙があるならいただくか!の調子の良さみたいな悪い奴じゃないんだけど…手癖が悪くて…とそのうち慣れたように紹介されてほしい。お金持ち男も絆されてるし貧乏人も絆されてる。全部妄想です。

 

4話

積み上げた箱が一瞬グラついたり、走ってたときに箱が隙間空いたりしててちょっとヒヤヒヤした。怪我だけはしないでほしい。

四畳半で6万は高い。

バイトだから代わりはいる、でも全てを捨てて走れ、結局どっち??てなるの好き。どっちだろうね。それはキミが選ぶんだよ。

才能ないってわかって嘆いて、たんぽぽで一攫千金!!になるのおバカで可愛いね。夢があって良い。いつか工場復活まで行ったらそれこそ夢物語だね。破れても今度は一人じゃないんじゃないかな。よかったね。

 

ラスト

今日はK列をお通りだった。

同じ日じゃなくて別の日とか、もしかしたら代役でやってるところの表現だったかもなあ、と思ったりした。わからないね。

カテコで正解はないんで、って言っていたけれど(書いたときはあったけど、とも言っていたのが、書き手だなあと思った)、作って世に出したものは作者の手を離れ受け取り手に委ねられる、を度々口にするところ、文学やってた人だなあと思って好き。

正解はないけれど、受け取った私はこう考えた、がある以上それが私の正解だから。まあそれもその時々変動はするので、やっぱり正解はないのだけれど。

 

来るな!!!って周囲に言っていたのは解体工事の日に座り込みでもしてたのかなあ。どうにも建物の中にいる気がしたので、建物と一緒に死ぬ気なのかと思っていた。

「芝居のセンスある」と言われたのに演出家してるのが、なんか今の状況をなぞってる感じでもう…

やっぱり最後の「祥ちゃん」が柔らかくて寂しくて好き。大好きなんだな……しんどいな……

もしかしたら倒壊する音に、いつか二人でドーン!ドーン!てしたときの声を思い出したのかなあ。

「解なし」見る前から何故かずっと「甲斐なし」と掛詞みたいだなあと思っていたのだけれど、全てが崩れていくところとか、始まっては終わってしまうこととか、無常を思えば「甲斐なし」でもあり、でもそんなことないよね、を逆説的に見せてもらったような気分になったなあ。

建物が崩れて全てが舞い上がるのがとても綺麗で、でもどんなに美しく大切なものも儚く塵芥と化してしまうし、最後に呼ぶ声ももう誰にも届かない。世は無常。

言式「解なし」感想

ひとりじゃなくてよかったなあ…!!!!!!

 

 

カテコ中ずっとそう思ってしまって、なんかもうカテコあんまり覚えてない。お父様とおじ様がいらしてたのと、面白いかな?て不安なときに橋本さんに大丈夫だよって言ってもらってたことくらい…

 

それにしても、こんな寂しい話ばっかでよく一人でやろうと思ったな??もちろん一人でやるのと二人でやるのじゃお話も変わるのだろうけど、こんなに寂しい話ばかり書く人が一人だったらなんか余計に寂しくなっちゃうので…人生の共犯者見つけてよかったなって…よかったと思えて安心したな…

推し度々孤独の話するし人間は一人って言うし、それはそれで大好きなんだけど、そういうときの孤独って「Solitude」という感じなのに、物語に描かれる孤独は「Loneliness」が多い気がするな。

推しの描く孤独や寂しさに毎回あてられてしまって心臓が痛い。

見てる間も見終わってからも、今もちょっとまだ言葉が見つからないのだけど、ずっとヒリヒリしてたし、寂しかったな。

推しが描く空虚や孤独や寂寞が好きだし刺さる。ずっと心臓をひっかかれている気分だったし、たまにでかい傷をつけられていた。

人と出会うことは心に鋳型を作ること、と書いていた『対岸の彼女』の解説が好きなのだけれど、創作物に触れることは、心に無数の傷をつけられることだよなあ、と思っている。

 

 

以下各話感想。

 

入場したら舞台に文字をバラしたようなブロックが散らばってて言式になるやつだ♪とワクワクした。オープニングで積み上げられてたけど、初っぱなから梅津さん担当の式が全然できてなくて、橋本さん担当の言は惜しいとこまで行ってて、いや作らんのかい!という気持ちと、そうやって外すところが捻くれてて推しっぽいな、の気持ちになる。どちらで来ても全然納得感あるから面白いな。

積み上げて後ろから倒して壁をぶち壊す!みたいな感じだったけど、ブロックが勢いありすぎて舞台から客席に転がり落ちててびっくりした。オープニングだし拍手のタイミングだっただろうに、びっくりして固まっちゃった。

 

1話 男女

インタビューで読んだ、夜道を歩く女性の話だ~と思ってたらずっと「あ」しか言ってなくて、でもちゃんと物語わかって面白い。日本人のへそとか、アメリカでやってるという無言劇だとか、言葉が通じなくても舞台がわかる、みたいな話とかを思い出していた。

出会ってデートして結婚して子供が生まれて歳を取って看取って…人生だった。そこからスタートするの、二人のスタートと重ねてて散々結婚みたいなもんって言ってたけどめちゃくちゃ丁寧に結婚報告してくるじゃん…になった。

今時小学生でももっとスッと手ぇ繋ぐやろ!みたいな初々しいカップル演じてるのおもろかった。スカートの中見えるのとかはそういう笑いが好きじゃないのでコンプライアンス~~て思ったけど。久々に見たなあのノリ。2話でも思ったけど、恋愛方面になるとなんか男子中学生というか男子校ノリというか、DTぽいノリになるなあ…

あとずっと何回ちゅーすんねん!!とは思いました。したかっただけやろもう。

このノリで来るならそんなに刺さんないな~とか思ってたけど、この話の最後にしっかり刺されたのでダメでした。

病院のシーンで初めてちゃんと出た文章「残念ですが…」に対する反応が驚いてるみたいで、でも年齢重ねて来ていたからわかりきってるのになんで驚くの?て感じで気になっていたんだけど、最後に回収されてびっくりした。

(追記:最後の話で祥ちゃんがもういないことが判明して、多分これは祥ちゃんの訃報を聞いた反応なんだと思った。なにかを開くような仕種をしてたのと齟齬があるな、と書きながら気づいたけれど、見てるときは最初の話の唯一の台詞はここか!となった)

墓石に口づけしていたのは良かったし、踞って泣き出したところに「あ」めが降る演出も好き。橋本さんが傘を差してくれるのも、光が差すのも、手を伸ばすのも、全部二人でやっていく、のメタファーだろ、となって、いやもう狙ってるのがわかっててもそんなん好きに決まってるんですよね。傘を差しかける、光が差す、手を伸ばす、は全部ヘキなので…はい…

暖かくてキラキラして優しくてさあ…ひとりじゃなくなってよかったな、と思ったんだよ…

 

2話 幼なじみ

木になってる梅津さんと明らかに出戻りな橋本さんで笑ってたし、ナナちゃんはマルチだと思ってた。違った。ロクマチの失恋王を思い出してずっと心臓痛かった。

「祥ちゃんが言ったんだよ。木のセンスあるねって」がなんかいつまでもヒーローにすがっている感じがして心臓が痛かった。初めて褒めてくれた幼なじみのこと、そりゃ好きで大事だよな…自分をおいて二人だけで大人になるなんてずるい、って言うのが寂しくて、でもいつまでも子供でもいられなくて、ずっと一緒にいたかったのにいられないのが切なかった…

変わらないもの、変わるもの、変わってしまったもの、変わらざるを得なかったもの、変化とか羽化とか、無常だよなあ、と思っていたら最後にナナちゃんが見せたいもの、て出したのが「バナナ虫」でめちゃくちゃ笑ったし、変わらないもので出してくるのがそれ(ナナちゃんが虫好きなこと)なの、メッセージ性がありつつも軽快でポップ、の意味がわかった。

もうずっっっっと刺さりすぎて心臓が痛かったんだけど、オチが良すぎて最高だった。オムニバスの中で一番好き。失恋王大好きだったしね。

 

3話 お金持ちと貧乏人

広い家に一人暮らし、の時点で寂しくてウワ…となった。モノで心の空隙を埋めるのも、モノを持たないことが生きる気力のないこと執着のないことを示しているのも好きな表現なので…広い家にモノを一杯詰め込みながら、モノに執着しない金持ちに、寂しさを埋めたいだけで本物なんかない!って言うのが刺さりすぎて痛い。書きながら本を捨てない売らないと言っていた推しのことを思い出している。

金持ちも貧乏人も、満たされないと言う点ではある意味同じなのかもしれないな。

どちらが幸、不幸、とかではなく、どちらも幸であり不幸であり、無い物ねだりなのかもしれない。あの話においては貧乏人の方が、心の余裕もなさそうで、まあお金はないよりはある方が豊かではあるよな…とは思いましたが。

壊してもまた直せるよ、でいい話に終わるかと思ったら本物じゃないものは全部もらってやるよ!で色々貰おうとしててイイ話ダッタノニナーに落ち着くのもまたコミカルでしたね。

シリアスで終わるのも好きだけど、笑いどころがあるのも助かるなあ。泣き落とし王(借金王?)思い出しました。あれも好きだったなあ。

 

4話 工場長とバイトのバンドマン

たんぽぽ、たんぽぽ、が可愛い。そしてたんぽぽじゃなくて菊、のツッコミで笑う。そもそも今生花じゃないよね?

こんなところにいるべきじゃない、と夢を追うバンドマンかと思いきや、自分は器ではないと悟って挫折していたの切ない。工場長も娘ちゃんにいいとこ見せたかったのにお魚がよかったって言われてて切ない。子どもは素直だよねえ。親戚の子が言ってるのでも聞いたのか、橋本さんの姪っ子ちゃんの話なのか、やけに具体的だなあと思った。

若いんだからバイトしてお金貯めて夢を追えも諦めてやり直せも(二項対立の内容うろ覚えだけど…)多分どっちも間違ってなくてどっちも正しくもないんだよな、どっちを選んでどう考えて、自分が満足するか、納得するか、で。

残機1の怒りでも書いていたけれど、「途方もない憂愁を生涯の伴侶として選ぶ覚悟」があるかどうか、なのだろうなと。

それしかできない、とかいろんな選び方はあるだろうけどね。人生だなあ、と一番感じたかもしれない。

 

5話 演出家と役者

椅子持って客席に降りたから監督?と思った。若干パワハラ監督かと思ってビクビクしてたし、急に客席に突入して下手から上手に移動してきたときは怖…となりました、移動してた列の一つ後ろの上手ブロックにいたから十戒どころか道なき道を行くじゃん…て感じだった。お客さん慌てて荷物引き上げてて、後ろで黄色い悲鳴上がってたけどその列の人は困惑と焦りって感じだった。舞台の演出家ならゲネプロやらなんやらで座席の間移動するのかな。

そして役者がまさかの亡くなってた設定でびっくりした。言われてみれば無視してるようだったな…病院で医者の橋本さんが「残念ですが…」って言って、旦那の梅津さんが「そんな」みたいに言ってたのがなんとなく違和感だったんだけど、あれは劇中劇みたいなものだったんだな。だからずっと「あ」だけの劇の中に、台詞があったんだな。台詞だけは現実だから。

演出家の「祥ちゃんが言ってくれたんだよ。芝居のセンスあるねって」で情緒ぐちゃぐちゃにされたし、ドーンドーンに解体工事の音が被って、最後に壁が倒れて降ってきた「あ」やたんぽぽが客席まで飛んできてきたの、綺麗だった。あの一瞬だけすごく現実味がなかった。ぶわっと迫ってくる文字や黄色い紙吹雪が目に焼き付いている。

最後の最後、壁が倒れた後に、誰もいなくなった空間に向かって演出家が「祥ちゃん」って柔らかく優しく呼ぶのが、迷子みたいで寂しくて苦しかった。すがっているみたい、と思っていたけど、そう言ってくれたことにすがってここまで来たんだなあ…と思うと一人になってしまったのが寂しい。最後にはみんな一人だけど、できる限り長く二人で続けていってほしいなあ。しんみりしちゃった。

発表されたとき、一人じゃなくなったんだ、推しの寂しい話はもう見られなくなっていくのかなあ、とか思っていたので全然そんなことなくて嬉しかったしきっちり刺されて心臓痛い。まあ二人になろうとも埋まらないものもあるし、そもそも過去までもが埋まるわけでもないしな…

 

話数横は梅津さんと橋本さんの役。

 

10月25日(水)初日!上手

最遊記歌劇伝外伝を見て。

原作が良いから良いのは当たり前なんだけど、それはそれとして、2009年の最遊記フェスタでキャストさんのビデオメッセージを見てう~ん??と思っていた自分が、14年後に大絶賛に転じている状況が我ながら意味わからなくて感慨深いので所感。

感想はふせったーに投げたので割愛。

10月1日 https://fusetter.com/tw/Kjtnzpfh

10月9日 https://fusetter.com/tw/6W9PU1JJ

最遊記歌劇伝との出会いと隔絶と再会の記録というか覚え書き。

 

歌劇伝が始まった2008年はちょうど最遊記にハマりたての中2で原作厨で、舞台化の話を見た時もえー…みたいな感じだった。まあ学生だし観に行くお金もなかったし受験も控えてるし…そもそもまだ舞台というものがよくわかってないし、CATSとディズニーオンアイスくらいしか見たことがなかった気がする。

2009年の最遊記フェスタでビデオメッセージ(?)を見たときはこんな優男に三蔵様が務まるのか…?と思っていました。本当に申し訳ないし今となっては過去の自分をぶん殴りたいくらい恥ずかしいんですけど。いやでも今でもこんなに優しそうなというか優しくて仏とか菩薩とか言われている鈴木拡樹さんが三蔵様を演じているのはちょっとよくわかんないですけどね……………めちゃくちゃ三蔵様なんだよなあ……

 

その後も噂でお歌が…みたいな話は聞いてて、正直キャラソンとかに慣れてるからそれも声が違うのも嫌で、そもそも作画が峰倉先生じゃないし…みたいな感じで触れずにいた。

最遊記が休載になったらゼロサムを買わなくなったのもあって、その後舞台やってることは観劇したフォロワーのツイートで知る、みたいな期間が続いて(周りもほぼ原作厨だったから見てたのもそのフォロワー一人みたいなTLだった)、見るつもりもないから全然気にしていなかったんだけど、異聞をやったときにめちゃくちゃ評判が良いというか、原作で描かれてない部分が描かれたとあって結構盛り上がっていて、気になったんだけど、でも原作で見たい~と思いながら横目に見てて。その後原作でも月闇グッズ増えた気がするので本当にすごかったんだなあと思った。

先生が絶賛していたブログも読んだのか読んでないのか定かではないけど、月闇絶賛していたのは読んだ記憶がある(刀ステ履修後だからだいぶ抵抗が薄れていた)

 

ちょうど2017年夏に峰クラスタフォロワーが「刀ステ絶対好きだから見て!!」と言うので2.5かぁ…と内心楽しめるかめちゃくちゃ不安になりながら見せてもらったら「煤けた太陽」と三日月宗近の背中合わせ爆エモ過ぎて速攻落ちた。なにより三日月宗近があまりにも理想的な三日月宗近すぎたし、開幕の声は最初ゲームの音声使ってるんだと思っていた。ちゃんと役者さんの声って聞いてめちゃくちゃ似てる!?!?ってビックリした。その後鈴木拡樹さんが三蔵様を演じていると知って、これなら三蔵様もいけるのでは?となる。

18年3月くらいにもちょうど別の舞台興味ない(原作愛強めの)フォロワーが歌劇伝見てて結構好感触で、その人がOKなら私もいけるのでは?と思っていたところ、また別のフォロワーも歌劇伝良いよ!見せるよ!とおすすめしてくれたので慈伝後くらい?から最遊記歌劇伝の履修を始める。

円盤を見た限りでは、やっぱり声の違いが気になるし、時系列で見ているから声優さんのキャラソンと比較して歌が…となるし作画が違う…(当たり前)になってたし、どうしても駆け足になるから忙しい人のための最遊記、みたいな印象だったのと好きなシーン(埋葬編悟空の章の三蔵様「大福みてえ」)がなくて脚本と合わないかも…と色々思うところはあったんだけど、異聞も評判良かったし、生で見てこそだよな舞台は、と思うようになっていたから、次は現地で見てみたくなっていた。OASISは三蔵様が出てなかったのもあり気になりつつ見送っちゃったんだけど、SUNRISEが決まったときは最後だと言われていたから、最初で最後三蔵様を生で拝みたい!と思って峰倉NET先行で桃源郷シートでチケット取った。

結果、SUNRISEめちゃくちゃ良くて、結構ダイジェスト的に過去の重要シーンも入れてくれてたし、本当に最後なんだって感じだった。やっぱり詰め込みすぎな感はあるけど、最初で最後な自分からしたら嬉しいのもあった。席がわりとサイドギリギリの最前だったから百眼魔王の城跡の読経シーン真正面で浴びれたのが最高だった。三蔵様ちゃんとそこにいた。音はないのに朗々とした読経が聞こえた。凄かった。

あと0番で「恥ずかしすぎて三蔵一行も名乗れやしねえ」っていう三蔵様が本当に三蔵様で…原作絵過ぎて感動した。

カテコで一行が手繋いでご挨拶するの、原作じゃ悟空悟浄に無理矢理手首掴まれるんだろうな~でもすぐ振り払いそう~て感じなので歌劇伝三蔵様はマイルドだなwと思いながら見ていたけど、まあそれも.5ならではだな、と思えるくらいには私も丸くなりました…仏の鈴木拡樹さんのおかげです…マジで。

 

SUNRISEで最後とは言われていたけど、鯛ちゃんが外伝をあの四人でやりたい!ってずっと言ってたと最初に唯一見てたフォロワーから聞いて、やってほしいな~とぼんやり思っていたら最フェス2021に歌劇伝キャストも来てくれて、そこで外伝発表されて嬉しかった。ずっと腰低くて歌劇伝もよろしくお願いいたします……て感じだったからなんかもうごめんなさい……だったけど。フォロワーも昔の私と同じ.5嫌いとそもそも原作以外見ないタイプが多かったし、私もずっとそうだったから申し訳なくなっちゃった。原作だけが良いのも実写がいやなのも仕方ないし、実際実写映画にめちゃくちゃにされてるジャンルも色々あるから仕方ないと思っているし、私もその口だったんだけど、別にそれはキャストもファンも悪くないしな……仕方ないだけの話なんだけど……めちゃくちゃ腰低くされると据わりが悪いんだよな。

 

ミュージカルへの苦手意識もあったし、作画が違うから楽しめないと思っていたし、まあまず赤貧学生には高い趣味なので、あのタイミングでしか見られなかったから後悔はないけど、もう少し三蔵様も金蟬もみんなも見ていたかったな、と今は寂しく思っている。

原作が好きだし、それをわざわざ舞台にしなくても良いじゃんとずっと思っていたところがあるんだけど、今になってこうやって思い返すと、生身の人間が演じてることでそこに「いる」ことを目で見て知覚するってまた本や漫画を読むのとは別の感覚だなあ、と思う。当たり前なんだけど。うまく言葉にできないのだけど、生きてるなあ、って感じる、かな…紙の上でももちろん生きてるんだけど。舞台だとなんか息遣いまで迫って聞こえる気がする。

最遊記のテーマみたいなところがあるので、舞台で「生」を感じられるのが良かったなあ。

外伝は特にそれを感じた気がする。散り際の光、だった。ストーリー知ってるから開演前アナウンスからずっと泣いてたけど、なんかもう本当に終わるために始まる物語で締め括られる最遊記歌劇伝めちゃくちゃよかったです。ありがとうございました。鈴木拡樹さんが三日月宗近じゃなきゃ最遊記歌劇伝も見てないけど、最遊記がなければ出会わなかった人が刀ステ教えてくれたから、なんか私のオタク二大ジャンルを繋いだの峰倉先生と鈴木拡樹さんだったなあ、と思っています。拝。

チェンステ感想

9月16日(土)初日

一階下手

 

お試しで3話までしか読んでないのでキャラの名前が全然わからんことにOPで気付く。角度的に名前が全然見えなかったので困ったけど、見てればわかったしTL知識でなんとかなりました!

 

開幕前はセット見えてたのに、開始で幕が下りてきて、チェンソーで両断するとこから始まったのめちゃくちゃ上手いな!?

進撃のときもドン!ドン!のあとに壁が崩れてて良かったんだけど、それを思い出した。

悪魔も結構進撃のときとにた感じでパペット(?)で動かしてて、でも触手とか繋がってるように見えたのに途中で切れてて良くできてた。コウモリの悪魔は手足胴体頭と分かれていたので、ついついエグゾディアだ……になっちゃった。

 

機材トラブルでOP後中断したけど再開して良かった~

OP終わりがわかりづらくて拍手のタイミングわからんな?と思ったけど、再開後またOPからだったときはわかったので、なんかあの辺で終わったんだか終わってないんだか…?になったのはもしかしてトラブルだったのかな?

止まったの忘れるくらい面白かったです。デンジくんが気付かず始めようとしちゃってカットかかったの、なかなか遭遇しないからゲネプロでも見てる?て感じだったし、トンテンカンしてる音とか全部聴こえてておもろかった。

製作陣としては悔しいんだろうな、とは思うけどまあレアなので…人力で動かしてたからぶつかったのかなあ。

セット、隙間あるし結構高いとこでのアクションある人もいるからこの先は無事に最後まで駆け抜けてほしいな。

 

 

マキマさんの声がめちゃくちゃ柔らかいのに全然温かみがなくてなのに綺麗で、魔性だった……敵を潰してるときの歌声が綺麗すぎて、惨劇って美しかったんだなあ…みたいな気持ちにさせられた。悪魔だ…セイレーンとかローレライとか多分あんな声だったんだろうな。

 

パワーちゃんがめちゃくちゃ可愛い~~!!!童顔に老女口調なのめちゃくちゃ可愛いね

デンジと二人して手のかかる子どもどころか獣みたいで、こんなのをいっぺんに押し付けられたアキくんの苦労が忍ばれます…

 

推しのアキくんめちゃくちゃ良かった…好きそうとは言われていたけど本当に好きだったうえに推し…銃の悪魔に家族を殺された?んだろうな、ということしかわからないんだけど、姫野さんに頭のネジがイカれてると言われるほどまあまあぶっ飛んでそうなのに、でも新人が死んだら泣いて、姫野さんが死んだら泣いて、ちゃんとそういう心があるところが好きだった。

マキマさんが好きなところは全然理解できないけど。マキマさんには魅了魔法でもあるんか?

姫野さんに最初タメ口だったのに今は先輩って呼んで敬語なのも尊敬してるし好きなんだな~と思えて良かったし、吸いさしのタバコ躊躇いなく咥えるくらいには距離近くて…というかキス魔になるってことはアキくんも奪われてます??姫アキ、姉と弟って感じもあって大変良かった。でも姫野さんはアキくんが好きで、それを隠してあんなにも飄々としていたのが死なないためで、多分きっと本当はアキくんと辞めたかったけどアキくんに辞める気がなかったから近くにいたくて死なないためにネジ飛ばさないといけなかったんだろうな…ホテルの悪魔、恐怖で肥大化するって言ってたけど確か姫野さんの攻撃で肥大化してたし…怖がってなさそうなのにあれ?となったんだよな…

姫アキの過去いっぱいほしいです。ストーリー的に多分第一部終わってないから2やりそうな雰囲気ではあるけどどうかな~

 

最後デンジが祭(?)しよってサムライソード蹴るの提案して、アキくんがそんなことしても姫野先輩は喜ばない、と言いつつ腕捲りして蹴りに行ったのは、もうちょっと哀しませて!?浸らせて!?とは思ったけど。しかもそんなもんレクイエムにすんな、なんだけど。でもまあカラッと終わったので結末としてはいっか、と思いました。

でも姫野先輩はあそこから引きずり出せるのかと思ったんだけどな……悲しみ……

 

原作知らないけど楽しめたしストーリーも置いていかれなかったし、演出もインティマシーコーディネーター入ってるって言われてた安心感あるし、確か原作だと胸じゃない言い方してた気がするので、その辺もマイルドになっていて2.5は女性ファンが多いし配慮が行き届いていて見易くて助かった。

 

あとEDでみんなで「ウォー!」って拳上げて歌うところ、やる気なさげに拳上げてるアキくんが良かったし、でも一瞬「ベンベンベンベンベベンベンベン」みたいに口パクしてた推し可愛かったです。

 

 

一穂ミチ『青を抱く』

表題通り、青を想起させるお話だった。

空の青さや海の青さの描写があることが大きいけれど。

宗清の距離の取り方が、寄せては返す波のような心地だった。

明日が変わらずに来ると思えない泉に「約束は、約束をした瞬間のためだけにある」と言ってくれるのが好きだった。咄嗟に出るものではないし、普段からそう考えているんだろうな。後で反古にされても怒らなさそうな穏やかな雰囲気で、ともすればドライでもあるけど、泉に必要な言葉で優しさだったと思う。

あと「わかる」って個人の相性の問題って気がするけど『ひとりとひとり』だって思うより大きい輪でくくる方が安心する、という旨の台詞が好き。人間はひとりだと思ってはいるけれど、大きな輪でくくった方が安心するという気持ちはわかるので。私自身は望まぬ輪でくくられてしんどい方が大きいので、だったらひとりでいいしひとりがいいと思っているけれど。くくりたい人は有無を言わせずくくるし、それに安心したい人の気もわからなくはないから。そちら側にはいられなかっただけで。自分がそれをやらないという自信もないけど。

 

お母さんが胃ろうを「セルフの給油スタンドみたい」と茶化さないと潰れてしまう、というのがリアルでしんどかった。それが強がりでしかないことがわからないほど疎くはないつもりだけど、でも、急に投げ込まれたら戸惑うかもしれないし、不謹慎だと鼻白む人がいるだろうこともわかる。

友人が未遂してセブンスライブって笑っててワードチョイス絶妙すぎて一緒にめちゃくちゃ笑ったけれど、深刻に捉えてたらきっとその後は何も話してくれなかっただろうな、というのを思い出した。そのときは本当に言い回しに笑ったけど、でも、ぼんやり私にはどうすることもできないな、届かないな、と思ったのも覚えている。

不謹慎だ、と思う気持ちも理解できるけれど、でも苦しみの渦中にいる人だって、気を抜くことも笑うことも自虐することもあるんだよね。ずっと真面目にしんみりしていたらしんどいので。無理矢理にでも笑いにするしかないときだって、きっといっぱいあるのに、「そっち側」にいるとつい見落としてしまう。

生きていくことは難しくて、本当にただ生きているだけ、でしかない人も世の中にはたくさんいて、それぞれに理由があって、だからわかりあうことも難しいんだろうな。いつ誰に起きてもおかしくない出来事、をどれだけ自分事として考えられるかは経験と想像力によるところかもしれない。

 

 

高跳びの板に登って、落ちたらと怖がっている

泉に「抱き合って落ちよう」って言う宗清と、はじめて抱き合ったあとに「前に言ってくれた」と同じ言葉を返すのめちゃくちゃよかった。違う意味だけど、一人じゃない、二人なら怖くない、大丈夫、が内包されたそれを、肌を重ねてから返すのが同じ気持ちになったんだな、と思わせて。

宗清が「わかんなくても、わかんないの知ってても『わかる』って、俺は言う。それは嘘にならないと思う」と言うのも好きだったし、そう言いたくなる気持ちもわかる、と思った。わからなくても、わかってあげられてないとわかっていても、でも「わかる」と言いたいのは、相手のことが大切だからで、わからなくてもわかりたい、せめて近くまで行きたい、なんだと思う。そう言う気持ちがあるから、嘘じゃないと思えるんだろうな。

 

はじめての夜に、いつも飄々としていた宗清が傷つきたくない、と当たり前のエゴを晒したことを嬉しいと思った泉も、やっぱり宗清のことが好きになってるんだよね。柔らかいところを開示するって信頼していないとできないし、でも好意があるからこそ、傷つきたくない、と思うわけで。ずっと本気だっただろうけど、どこかで諦めや一線引くところもあったような宗清が、泉に対してそういう面を見せられたのが嬉しかった。

 

二人とも人には話せない秘密を抱えて、それを見せあって分け合えて、よい方向に進めてよかった。

最後のお母さんの話もめちゃくちゃに泣いた。

『光のとこにいてね』のようにはいかなかったけれど、二人の子どもたちが、出会って惹かれて一緒になって、なんだか運命というか必然というか…いつか「きいちゃん」と宗清が、お母さんの話を笑ってできる日が来るといいな。