徒然。

備忘録

最遊記歌劇伝外伝を見て。

原作が良いから良いのは当たり前なんだけど、それはそれとして、2009年の最遊記フェスタでキャストさんのビデオメッセージを見てう~ん??と思っていた自分が、14年後に大絶賛に転じている状況が我ながら意味わからなくて感慨深いので所感。

感想はふせったーに投げたので割愛。

10月1日 https://fusetter.com/tw/Kjtnzpfh

10月9日 https://fusetter.com/tw/6W9PU1JJ

最遊記歌劇伝との出会いと隔絶と再会の記録というか覚え書き。

 

歌劇伝が始まった2008年はちょうど最遊記にハマりたての中2で原作厨で、舞台化の話を見た時もえー…みたいな感じだった。まあ学生だし観に行くお金もなかったし受験も控えてるし…そもそもまだ舞台というものがよくわかってないし、CATSとディズニーオンアイスくらいしか見たことがなかった気がする。

2009年の最遊記フェスタでビデオメッセージ(?)を見たときはこんな優男に三蔵様が務まるのか…?と思っていました。本当に申し訳ないし今となっては過去の自分をぶん殴りたいくらい恥ずかしいんですけど。いやでも今でもこんなに優しそうなというか優しくて仏とか菩薩とか言われている鈴木拡樹さんが三蔵様を演じているのはちょっとよくわかんないですけどね……………めちゃくちゃ三蔵様なんだよなあ……

 

その後も噂でお歌が…みたいな話は聞いてて、正直キャラソンとかに慣れてるからそれも声が違うのも嫌で、そもそも作画が峰倉先生じゃないし…みたいな感じで触れずにいた。

最遊記が休載になったらゼロサムを買わなくなったのもあって、その後舞台やってることは観劇したフォロワーのツイートで知る、みたいな期間が続いて(周りもほぼ原作厨だったから見てたのもそのフォロワー一人みたいなTLだった)、見るつもりもないから全然気にしていなかったんだけど、異聞をやったときにめちゃくちゃ評判が良いというか、原作で描かれてない部分が描かれたとあって結構盛り上がっていて、気になったんだけど、でも原作で見たい~と思いながら横目に見てて。その後原作でも月闇グッズ増えた気がするので本当にすごかったんだなあと思った。

先生が絶賛していたブログも読んだのか読んでないのか定かではないけど、月闇絶賛していたのは読んだ記憶がある(刀ステ履修後だからだいぶ抵抗が薄れていた)

 

ちょうど2017年夏に峰クラスタフォロワーが「刀ステ絶対好きだから見て!!」と言うので2.5かぁ…と内心楽しめるかめちゃくちゃ不安になりながら見せてもらったら「煤けた太陽」と三日月宗近の背中合わせ爆エモ過ぎて速攻落ちた。なにより三日月宗近があまりにも理想的な三日月宗近すぎたし、開幕の声は最初ゲームの音声使ってるんだと思っていた。ちゃんと役者さんの声って聞いてめちゃくちゃ似てる!?!?ってビックリした。その後鈴木拡樹さんが三蔵様を演じていると知って、これなら三蔵様もいけるのでは?となる。

18年3月くらいにもちょうど別の舞台興味ない(原作愛強めの)フォロワーが歌劇伝見てて結構好感触で、その人がOKなら私もいけるのでは?と思っていたところ、また別のフォロワーも歌劇伝良いよ!見せるよ!とおすすめしてくれたので慈伝後くらい?から最遊記歌劇伝の履修を始める。

円盤を見た限りでは、やっぱり声の違いが気になるし、時系列で見ているから声優さんのキャラソンと比較して歌が…となるし作画が違う…(当たり前)になってたし、どうしても駆け足になるから忙しい人のための最遊記、みたいな印象だったのと好きなシーン(埋葬編悟空の章の三蔵様「大福みてえ」)がなくて脚本と合わないかも…と色々思うところはあったんだけど、異聞も評判良かったし、生で見てこそだよな舞台は、と思うようになっていたから、次は現地で見てみたくなっていた。OASISは三蔵様が出てなかったのもあり気になりつつ見送っちゃったんだけど、SUNRISEが決まったときは最後だと言われていたから、最初で最後三蔵様を生で拝みたい!と思って峰倉NET先行で桃源郷シートでチケット取った。

結果、SUNRISEめちゃくちゃ良くて、結構ダイジェスト的に過去の重要シーンも入れてくれてたし、本当に最後なんだって感じだった。やっぱり詰め込みすぎな感はあるけど、最初で最後な自分からしたら嬉しいのもあった。席がわりとサイドギリギリの最前だったから百眼魔王の城跡の読経シーン真正面で浴びれたのが最高だった。三蔵様ちゃんとそこにいた。音はないのに朗々とした読経が聞こえた。凄かった。

あと0番で「恥ずかしすぎて三蔵一行も名乗れやしねえ」っていう三蔵様が本当に三蔵様で…原作絵過ぎて感動した。

カテコで一行が手繋いでご挨拶するの、原作じゃ悟空悟浄に無理矢理手首掴まれるんだろうな~でもすぐ振り払いそう~て感じなので歌劇伝三蔵様はマイルドだなwと思いながら見ていたけど、まあそれも.5ならではだな、と思えるくらいには私も丸くなりました…仏の鈴木拡樹さんのおかげです…マジで。

 

SUNRISEで最後とは言われていたけど、鯛ちゃんが外伝をあの四人でやりたい!ってずっと言ってたと最初に唯一見てたフォロワーから聞いて、やってほしいな~とぼんやり思っていたら最フェス2021に歌劇伝キャストも来てくれて、そこで外伝発表されて嬉しかった。ずっと腰低くて歌劇伝もよろしくお願いいたします……て感じだったからなんかもうごめんなさい……だったけど。フォロワーも昔の私と同じ.5嫌いとそもそも原作以外見ないタイプが多かったし、私もずっとそうだったから申し訳なくなっちゃった。原作だけが良いのも実写がいやなのも仕方ないし、実際実写映画にめちゃくちゃにされてるジャンルも色々あるから仕方ないと思っているし、私もその口だったんだけど、別にそれはキャストもファンも悪くないしな……仕方ないだけの話なんだけど……めちゃくちゃ腰低くされると据わりが悪いんだよな。

 

ミュージカルへの苦手意識もあったし、作画が違うから楽しめないと思っていたし、まあまず赤貧学生には高い趣味なので、あのタイミングでしか見られなかったから後悔はないけど、もう少し三蔵様も金蟬もみんなも見ていたかったな、と今は寂しく思っている。

原作が好きだし、それをわざわざ舞台にしなくても良いじゃんとずっと思っていたところがあるんだけど、今になってこうやって思い返すと、生身の人間が演じてることでそこに「いる」ことを目で見て知覚するってまた本や漫画を読むのとは別の感覚だなあ、と思う。当たり前なんだけど。うまく言葉にできないのだけど、生きてるなあ、って感じる、かな…紙の上でももちろん生きてるんだけど。舞台だとなんか息遣いまで迫って聞こえる気がする。

最遊記のテーマみたいなところがあるので、舞台で「生」を感じられるのが良かったなあ。

外伝は特にそれを感じた気がする。散り際の光、だった。ストーリー知ってるから開演前アナウンスからずっと泣いてたけど、なんかもう本当に終わるために始まる物語で締め括られる最遊記歌劇伝めちゃくちゃよかったです。ありがとうございました。鈴木拡樹さんが三日月宗近じゃなきゃ最遊記歌劇伝も見てないけど、最遊記がなければ出会わなかった人が刀ステ教えてくれたから、なんか私のオタク二大ジャンルを繋いだの峰倉先生と鈴木拡樹さんだったなあ、と思っています。拝。